チリのトラベルヒント集・ワタシの旅行レポート



チリ第1州の首都・イキケ

2泊3日でイキケへ行ってきました。 チリに来てからこっち、北部に関してはラ・セレナ止まりだった私としては、かなりの記録更新。 イキケに到着して機体の窓から外を眺めた時は、そのあまりの砂丘ぶりにちょっとびびりましたが、レンタカーで海岸沿いの道を30分ほど走ってイキケの町はずれまで来たら、きちんと整備された海岸が広がり、小奇麗な家も立ち並び、北部のリゾートと言われるだけのフンイキあり。 特にカジノ近くのカバンチャ海岸は、遊歩道が整備され、ワニとカメと鯉のいるミニ飼育室、それにリャマのいる囲いなどがあって、家族連れが楽しげに散策していました。
この海岸沿いに街路樹として植えられていた木がちょっと素敵で、写真のような亜熱帯風の花を咲かせていました。 ピーナッツ売りのオバサンに聞いたら、「イキケ地方の木ではないのよ。 チューリップに似ているでしょ、だからチューリップアフリカーノと呼んでいるわ。 市長がどこかから持ってきて植えたのよ」(テイシュ曰く、イキケの市長はチリでもちょっと名前の知れた人物で、市の発展にもずいぶん貢献していて人気があるらしいです)

さて、イキケへ行ってビーチで遊ぶ以外には何を見ればよいのでしょう? 旅行社勤めの私としては、イキケ周辺にはかなり前から目をつけていたのです。 内陸に入ったところには、19世紀から1960年にかけて鉱山の町として栄え、今はゴーストタウンになっているハンバーストーン。 数々の地上絵で有名なピンタードス。 砂漠のオアシス・ピカ。 …不思議なものが好きな日本人にはどれも受けそうですよね! 地図を見て、「まずは一気にピンタードス(イキケから約100キロ)。 それからアンデスに向かって約40キロでピカ。 イキケに戻る途中で、ハンバーストーン(イキケから約50キロ)に寄りましょう…」
全行程約260キロの終日ドライブです。

翌日は快晴。 チリは真冬ですが、イキケは冬のない町で、この日は特に暑くて私は半袖でした。 イキケの町を出てから、内陸に向かう国道へ入りますが、この道がとても迫力あり。 砂丘の脇のようなところを登っていくので、イキケの町と海が一望できます。 その先も砂丘、というよりも砂山があちこちにあって、あまり砂漠経験のない私には、スターウォーズの撮影場所に来ているような気分になりました。
55キロほど走ると、パンアメリカンハイウエイに出ます。 ピンタードスはここから南下しますが、途中のPOZO ALMONTEという町のガソリンスタンドでトイレ休憩。 再び荒野へ戻ってしばらく行くと、タマルガル国立公園。 …ここがなかなか異様な光景でした。 ずーっと緑のカゲさえない荒野を走ってきた後に、タマルゴという幽霊風のあやしげな木がたくさん植生しているエリアに出てくるのです。 この木は、地上の湿度を吸収して生きることができるらしいんですね…。 車から出てみたら、地面には豆風の実が…。 ガイドブックによると、羊やヤギのえさになるとありますが、こんなところにそんな動物がいるわけないじゃなーいと思った私。 その直後に、羊とヤギの大群がタマルゴの木の間を小走りで移動しているのに出くわし、びっくり仰天しました。
一体あの大量の家畜の持ち主は誰なんでしょう…。 まさか、野生?

何度も車を止めて道草を食っている私たちがピンタードスに到着したのは11時過ぎ。 到着したばかりの国立公園管理人のお兄ちゃんと出くわし、「このまま車でずーっと中へ入って。 地上絵は、丘だけではなく、地面にもあるからよく注意して見てね。 あっと、入場料は帰りに払ってね」
そろそろと車を進めていくと、おおーっ、絵が! 鳥やら動物やら人間らしきもの、そして数々の幾何学模様や意味不明なマークに矢印。 そういうのが、あっちにもこっちにもあるんです。 まるで子供が思いつくままに画用紙にいろいろ書き散らしてみた、という感じ。 双眼鏡を取り出してズームで見てみたら、黒い岩みたいなものを埋めてあるのがわかりました。 ガイドブックによると、350以上もの絵があるそうですが、壮観ですよー。 全く地上絵経験のない私は興奮してきゃーきゃー叫んでしまいました。 ここは文句なくおもしろかったです。 ちょっと見にくいかもしれませんが、参考写真1枚載せておきますね。

さて、ピンタードスで結構時間を食った私たち。 次なる目的地ピカは、ガイドブックによるとレストランもいろいろとあるようです。 ここで失敗したと思ったのは、ピンタードス−ピカをつなぐ道路。 ガイドブック上では舗装道路となっているのですが、ピンタードスのお兄ちゃんは「道が悪いから1時間くらいかかるよ」 でも舗装されているんでしょーと思いながらその道にさしかかったら、「わっ、CAMINO MAL ESTADOなーんて書いてあるー」 ハイ、舗装されたのは一体いつのことかわからないくらい、今ではひどい道になっていたんですね。 そのせいか、ぜーんぜん車も走っていないんです。 「こんなところで車の調子が悪くなったらどうしようもないな」と、びびるテイシュ。
本当にすごいでこぼこ道でした…。 でも、目の前にだだっぴろく広がる乾ききった荒野には圧倒されましたよー。 私入りで恐縮ですが、写真1枚載せちゃいますね。
お兄ちゃんの予言通り、小1時間かかって砂漠のオアシス、ピカに到着。 砂漠から緑の森が見えてきたときは、「きっとあそこがマティージャで、その隣がピカよ!」 町に入ってみると、こじんまりとかわいらしい町なんです。 砂漠を抜けてきた初心者にはなんでもかわいく見えるのかもしれませんが、あちこちにオレンジやパパイアの木があって…。 しみじみと緑のありがたさを感じました。 それとここの広場は、素敵なベンチがしつらえてあって、色とりどりの花。 メルヘンチックなんですよね。
ところで、ピカの名産は上記のような亜熱帯性の果物。 グアバとマンゴーを買っちゃいました。 ここで作られている小さなレモンは、サンチアゴでもLIMON DE PICAという名前で販売されています。
ここはきっと一年中夏に近い天候なんでしょうね。 プールは当然のごとく開いていましたし、人々が実によく日焼けしていました。
あちこち散策した後、GUAYITOという名前のキャンピング&レストランに入ってお昼を食べました。 私達はメニューを頼んだのですが、一番最初に出してくれたグアバ+白ワインのアペリティーボがおいしい!(グアバはナマで食べるよりも、こうやってジュースとかカクテルにしたほうがいけます)
前菜は小さなサラダ。 そしてメインはPOLLO CON ARVEJADO(チキンのグリーンピース煮込み)のゴハン添え。 レストランのレベルから考えたら、予想したよりもずっとおいしかったのですが、デザートに缶詰の黄桃が出てきた時はずっこけました。 せっかく果物の豊富なピカにいるのに、なんで?って思っちゃいますよねえ…。 とは言っても、これに1ソフトドリンクがついて、1人2,500ペソはお安いです。

昼食の後は眠くなります。 しかも暑いし…。 テイシュはCDをメタりカに換えて、大音響で鳴らし、次なる目的地ハンバーストーンへ向けて出発しました。 すでに時刻は15時半をまわっています。 今度の道はきちんと舗装されており、かなりのスピードが出せます。 ピカを出てほんのちょっと行ったところにマティージャという小さな町があるのですが、先日チリ第1州で起こったマグニチュード7.9の地震のせいで、教会の側にたつ鐘楼が崩れていました。 このあたり、レンガを積み上げた壁があちこちにありましたが、もともときちんと補強されていないだけに、軒並み崩れていましたね…。
パンアメリカンハイウエイに出る前に、チリでは唯一宗教色豊かなお祭りが開催されることで有名なラ・ティラナのすぐそばも通ります。 うっかり居眠りをするとすっとばされる恐れもあるので、私も今回は必死に起きて、村の中を1周してもらいましたが、こんなところにそんなに人が集まってくるのだろうかと思うほど小さな村でした。 お祭りのメイン広場となる教会前も狭いし…。 ちなみに今年は一番盛り上がる聖カルメンの日(7月16日)が土曜日なので、例年以上の人出になることが予想されます。

約1時間弱でハンバーストーンに到着。 ここは以前にチリのテレセリエの題材ともなっており、私が今回の旅行で一番期待していた場所。 だって、ゴーストタウンとなった町がそのまま残っているなんて、おもしろそうじゃないですか?
ところがですね、正直言って私の期待は思いっきり裏切られてしまいました…。 確かに家屋や広場脇の店舗、小さなホテルや劇場、プールは残っています。 でも、家具とか当時その人々が使ったものが、屋内にほとんど残されていないんですよー。 古い家屋だけが残っていて、内部はがらんどう状態だったんです。 テイシュ曰く、「保護される前に、めぼしいものは(泥棒に)持ち出されたんじゃないか?」
うーん。 有りうる話ですよね…。
しかし1,000ペソもの入場料を払ってこれだと、むなしすぎます〜。 家屋にしても、古いったって19世紀ですから、チリの貧乏なエリアならば今でも住居として使われているに違いない程度のものなんです。(つまり、ボロ家にしか見えない。 骨董品的な家屋のおもしろさがないんですよね)
チリでは歴史的建造物として今後も保護されていくようですが、地元ではこれをユネスコの世界遺産として登録してもらうように申請している模様。 それはちょっと無理があるよなあ…と思ってしまいました。

さて、ハードな終日ドライブを終えて、ホテルにたどり着いた私たち。 今回は、HOTEL GAVINAという海岸波打ち際にたっているホテルに泊まったのですが、先日の地震後、みな津波を恐れたのでしょう…。 連休だったにもかかわらず、ホテル、かなり空いていました。
夜は再びイキケご在住のなおみさんが教えてくださった、「EL WAGON」というレストランへ。(再び、というのは、前日の昼間に早速食べてみたんです)
ちなみにこのレストラン、テイシュが以前にイキケへ来た時に食べておいしかったと言っていたレストランと同じでした。 前日はペルー風のピカンテ・デ・マリスコにトライした私ですが、この日はめちゃくちゃお腹が空いていたので、PESCADO A LO POBRE を頼んじゃいました。 出てきたのは、感動的までにボリュームたっぷりのお皿…。 サンチアゴ以南では、A LO POBREと言うと、メインのお肉にどっさりのフライドポテト、目玉焼き2個、玉ねぎをたっぷり炒めたものがついてきますが、北部(第1州)はさらにゴハンも付くらしいのです。 つまり、フライドポテトにゴハン。 4種類の迫力ある付け合せの上に、コルビーナの切り身を揚げたものがどーんと横たわっていました。 おいしくって、全部平らげてしまいましたよー。 多分、普通の日本人女性であのお皿を食べきってしまう方はめったにいないと思いますが(テイシュにそう言われました)、…育ち盛りの殿方にはお勧めです。

ところでイキケは本来、チリ人にとっては海のリゾート地。 ここは波が高いので、サーフィンやボディボードにも適しているらしいのです。 目撃写真1枚載せちゃいますね。 そうやって昼間は海で遊んで、夜はカジノで遊ぶのが一般的かな?(久々に機械のポーカーゲームで勝ちました〜)
最終日は、イキケのメルカードやスーパーをのぞきました。 メルカードにはサンチアゴにはない魚も何種かあり、テイシュお勧めのアチャという魚を食べてみたかったのですが、残念ながら収穫なし。 野菜のスタンドで、見た目は玉子を細長くしたようなトンボという果物を購入。 真中からぱかっと割ると、中味はざくろに似た感じの甘酸っぱいもの。 ざくろ好きな方にはお勧めです。
スーパーで買って気に入ったのが、CHUSCHEUCOという、ペルーのタクナから輸入されている飲み物。 ミネラルウオーターを買おうとしたら、その横に並んでいたんですね。 私が買ったのは、「レモン入りミネラルウオーター」で、甘味は全くついていないレモン入りの水です。 さっぱりして実に爽やかでした。

というわけで、今回のイキケの旅は、ハンバーストーンを除いては大成功でした。 おいしいものもあれこれ食べれたし。 次回はぜひ夏に行ってみたいですね…。

       

随時更新しています。

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