カルチャーショックその




がんばれ! SUPERINTENDENCIA!(2005年07月)

日本語でなんと訳せばよいのか、スペイン語の上手な同僚くんと2人でアタマをひねってしまいました。
辞書を引くと、「監察局」と出ています。 インターネットで検索してみたら、日本では行政監察局がこれにあたるみたいですね。 チリは他のラテン国家に比べれば比較的きちんとしているようですが、「不当・不条理」としか思えないようなことが時々起こります。 そういう時の訴え先が、SUPERINTENDENCIA。 泣き寝入りしたくない時に苦情を申し立てる、ミニ裁判所かな?
私達が訴え出たケースについてちょっと紹介致します。 なんでそんなことをここに書くのかといいますと、私が怒り狂って、テイシュに「ダメ元でいいから、とにかく訴えてみてよ!」といったケースが、見事勝利(?)を収めたからなのです♪ 本当に胸がすっきりしましたー。 それにあわせて、チリが結構公平な国であることをみなさんにも知って頂きたくて…。

<ケースその1> 健康保険・MASVIDA社

数年前、私の脳に腫瘍が発見された時のことです。 腫瘍が視神経を圧迫し、「このままでは視力を失うから、一刻も早く手術をして腫瘍を取り除かなければいけない」といった状況にありました。 ドクターが空軍病院の脳神経外科部長さんだったので、その病院に入院する前提で、テイシュはMASVIDA社へ保険請求の相談に行ったんですね。 ところが彼らは、口頭で簡単に説明し、請求用の書類フォームを渡しただけ。 半信半疑ながらもそれに従ったテイシュは、いざ請求の段になって、「空軍病院はMASVIDA社とは提携がないから、基本的な金額しかカバーできない」と言われたわけです。
相談に行った時に、病名を伝え、どの病院で、どの医師に執刀してもらうかを説明したにもかかわらず、ですよ。 提携している病院があるのなら、まずはそれを被保険者に伝えることから始めるべきですよね。 そして、「ここの病院なら90%保険でカバーできるけれども、空軍病院だったら30%しかカバーできませんよ」などと具体的な数字をあげて説明するのが常識。 ところが故意か担当者がヘボだったのか、そのあたりの説明は一切されないまま事が進んだわけです。
テイシュはSUPERINTENDENCIAへ。 訴えた内容は、仝頭による説明だけで、手順・方法その他が書かれた案内書などは受け取っていない、△い弔發修鵑覆笋衒で被保険者に対応しているのだろうか? こんな場合は、当然書面による説明書があるべきではないか? の2点。
SUPERINTENDENCIAは、MASVIDA社の対応に手落ちありと判断し、同社と提携している病院で入院・治療した場合と同じように保険金を支払うように命じました。 一件落着。 訴えてから、約3ヶ月後の決定でした。

<ケースその2> インターネット大手・ENTEL社

私がテイシュをけしかけて訴えたケースです。
我が家では、7年前からENTELとインターネット契約を結んでいました。(電話回線を利用したモデムです) その契約では、平日なら夜の20時から翌朝の8時59分までが使い放題となっているのですが、昨年あたりから、なぜか朝8時以降の電話代金が請求されるようになってきたんですよね。 クレームをつけると、「あ、あなたの契約は8時59分までになっていますね」と、ENTEL側も非を認め、その分は差し引いて払っていたのですが、一向に改まる気配もなく、毎月のように同じことの繰り返し。 そして今年の1月中旬過ぎに、ENTELから一通の手紙。 「使い放題は、8時59分までではなく、7時59分までに変更されました」
手紙は12月30日付けになっていましたが、時間変更が何月何日から行なわれるのかが書かれていないのです。 私がその手紙を受け取ったのは1月中旬。 翌月届いた請求書には、しっかりこの間の8時−8時59分間の電話代がチャージされていました。 35,902ペソです。
「手紙を読むまでは、時間変更があったなんてこと知らなかったんだから、当然この分は払わなくていいでしょ。 第一、いつから変更するのか日付すら書かれていないじゃないの!」とクレームをつけても、ENTEL社は受け付けず。 払わなかったら接続を切るとおっしゃるんですね。 しかたなく、その場では支払いに応じました。
ENTELのいい加減さにアタマにきたテイシュは、他のプロバイダーに変えることに決定。 同時に、SUPERINTENDENCIAへ。 はっきり言って、こうなってくると、35,902ペソなんて、もうどーでもいいのです。 大手のクセして、こんな風にお客様を扱うなんて許せん!って感じなんですよね。
で、訴えた内容は、ー蟷罎鵬新邁親から時間変更をするのか明記されていない、△海譴泙任鵬薪戮眛韻言禅瓮潺垢魴り返していたのに、一向に改める気配がなかった、の2点。
約4ヶ月後、SUPERINTENDENCIAから回答がきました。 ENTEL社がチャージした35,902ペソは、不当な請求だから払い戻しをさせるとのこと。
ううう、やったーい! 正義は勝つんです、たとえチリでも。

…といったように、大手企業や役所の見張り番となっているSUPERINTENDENCIA。 裁判とは違うので、申し立てによって得をすることはないようですが、少なくとも不当な扱いをされるのにはストップをかけることができます! これからもしっかりやってほしいチリのお役所の筆頭ですね。



カルネの話(2004年1月)

スペイン語でカルネというと、「身分証明書番号カード」と「肉」という二つの意味がありますが、ここで話したいのは前者の方。 日本にはない、身分証明書番号のことです。
何才以上からカルネを取得できるのかは覚えていませんが、基本的にこの番号は、納税証明・パスポート番号・選挙名簿など、その人個人の生活すべてに関係し、一生変わらない優れもの。 日本のパスポートと違って、5年毎に新しい番号を暗記する必要もないんですよね。
インターネットが発達しているチリでは、この番号を元にあらゆる国民情報(?)をデータベース化しています。 例えば税金関係では、税務局のサイトに入って収入の申告をしたり、税金の払い戻し申請をすることが可能。(その結果までチェックできる) 選挙関係では、自分の番号を入力して、指定された投票所を確認。 また、日本では警察本庁まで出向いて申請しなければならない無犯罪証明書も、市役所でカルネを見せればすぐプリントアウト。 健康保険にしても、ワタシはテイシュの扶養家族になっており、手元に保険証があるわけではないのですが、カルネを提示すればちゃんとその番号で確認が取れてしまうわけです。
本日も、チリ版全国大学入試共通試験の結果が0時よりインターネット上で公開。 受験者たちは、そのサイトへ入って自分のカルネの番号を入力すれば、結果が確認できるわけです。
ねっ、なかなか優れたシステムだと思われませんか? 多分、こういうシステムを使っている国は、他にもいっぱいあるはず。 日本でも取り入れればお役所さんもラクになるはずだし、パスポートも一生同じ番号が使えるのになあと思ってしまいます。



ひそかに、間違っていること(2002年12月)



チリ人が語る食事療法(2002年5月)

日本でも、オナカの調子が悪い時は「おかゆに梅干」、風邪のひきはじめは「卵酒」(そんなものワタシは飲んだことないけど)などなど、いろいろな食事療法がありますよね。 以下はチリでの「○○の調子が悪い時は、××を!」という例です。



逆カルチャーショック(2002年04月)

約1年ぶりに再び日本の地を踏みました。 さすがに1年程度では目を見張るほどの変化はなかったものの、やっぱりチリから行くと「???」と思わせられることもありますね〜。



宴会芸(2001年11月)

これまでず〜っと「チリ人は踊りがうまい」ことを信じて疑わなかったワタシですが、夜のバラエティショーを見ていて最近感じるのは、チリ人にも「サル踊りは存在する」ということです。
そして、もっとのけぞってしまったのは、チリ人の「カラオケ=のど自慢」大会の悲惨さです。 某チャンネルでは、一般視聴者の参加によるのど自慢をやっており、これは自分が志願して出演するだけあって、ちゃんと歌になっているのですが、先々週からはじまった「NOCHE DE JUEGO」は最悪。 ここに出て歌っているのは、普段テレビドラマに出ている女優や他番組のプレゼンターなのですが、「あなた恥ずかしくないの?」と言いたくなるようなひどさなのです。 初回の時は、ワタシが結構好きな女優さんが出ていたのですが、都はるみならコブシになるところが、彼女がやったらなにやら甲高い声の野獣の遠吠えにしか聞こえませんでした…。(もっとはっきり言わせてもらうと騒音でしかなかった) さらに先週は、プレゼンターとして人気のある女性が出演していましたが、これまたかぼそい声で音程もあやふや。 みながんばっておられるのでしょうが、イメージダウンにしかつながらないような壮絶なありさまなのです…。
チリでカラオケがはやらなかった理由がよ〜くわかってしまいました。 考えてみれば、音感教育に力をいれている国ではないから当然ですけれども。



死んだあとは?(2001年7月末)

最近こまめに新聞に目を通すようになって(と言っても、やさしいメトロの無料シンブンですが)、チリって統計好きな国なのかなあと思うようになりました。 いろんな調査結果が出ているんですよね。 今回は、「死後」についての調査です。 電話とコンピューターを使い、サンチアゴに在住している18才以上の男女を対象とし、302名に行った結果だそうです。 意外な結果が出たものをいくつかご紹介します。
  1. もしもあなたが治癒不可の病気にかかり、それが壮絶な苦しみを伴うものだとしたら、医師たちはあなたを安楽死させるべきだと思いますか?
  2. あなたは死んだ後、内臓提供者(ドナー)となりますか?
  3. あなたにとって、一番悲しいのは誰が死んだときですか?

回答は以下の通りです。

1の回答でイエスと答えた人…63.9%

これはシンブンに載っていた解説ではなく、私の感想です。 私は安楽死に賛成、というか自分の時は絶対そうしてほしいと思っていますが、チリってカソリックの国なんですよね。 医師に安楽死を希望するというのは、一種の自殺になるのではないかと思ってしまいました。 もっとも、こういったテーマに対しては、信仰心などは2の次になるかもしれませんが…。

2の回答でイエスと答えた人…69.2%

これは問題なく驚きの数字です。 日本で同じアンケートを取ったら、何パーセントの人がイエスと回答するでしょうか? チリで脳死移植を許しているかどうかは知りませんが、移植手術が普通に行われる国であることは間違いなく、テレビのドラマやドキュメンタリーでも取り上げられています。

3の結果…子供と回答した人71.9%、母と回答した人10.6%、父と回答した人4.3%、配偶者と回答した人は、たったの1%!

このアンケートは、こういったランダム調査ではなく、ちゃんと子供のいる中年男女対象にやらねば意味ないですよね。 対象を限定して行えば、配偶者の1%はもうちょっとなんとかなるのではないかと思います。 けれども、昨日妊娠中のチリ人女性同僚が、職場の誰かれなくつかまえて、エコー検査(?)の胎児の写真を見せまくっていたことを考えると、多少の数字の違いこそあれ、やっぱり結果順位は同じものになるかな…と思ってしまいました。



チリの教育レベル実態(2001年7月中旬)

チリは識字率が高いということを自慢にしているとよく言われます。 しかしてその実態は…? 以下はチリ大学が高等教育を受けたオトナ、および高等教育以前の教育しか受けていない人を対象に行なった調査の結果です。(educacion superiorとあるので、おそらく大学卒業者は含まれていないと思われます)

この数字が高いのか低いのかは比較の対象がないので不明です。 新聞でも、「調査を行った結果は、以下のような数字だった」と書かれているだけです。 算数の演算と言っても、どの程度のレベルかわかりませんし…。 けれども私の経験からコメントを付け加えますと、チリ人は計算に弱く、特にパーセントの概念がわかっていない人が多いようで、消費税18%を別途払わなければならないと言うとまごつく人がしょっちゅういます。(まごつくというのは、「どうやって計算すればいいのか?」と悩むという意味)

反対に、きちんとした大学を出た人はニホンジンよりもはるかにレベルが高いです。 語学を専門にすれば、ちゃんとみな会話ができるようになります。 理数系を専攻した場合は、規定の単位が取れないと卒業させてくれません。 おまけに試験でそれなりの点数が取れないと、単位もくれないので、人のノートを借りての付け焼刃、というわけにもいかないようですよ。



チリの2割が貧民(2001年6月末)

チリのお役所の調査結果が先週発表されました。 それによると、チリ全人口の20.6%(308万人)を「貧民と大貧民」が占めているそうです。 2年前の調査に比べれば、数字は下まわってはいるそうですが、それよりも私は貧民と大貧民を定義づける月収を知って唖然としてしまいました…。 下の表をご覧ください。

居住地
貧 民
大貧民
都市部
40,592ペソ
20,281ペソ
農村部
27,349ペソ
15,628ペソ

上記の数字が一人当たりの収入を意味するのか、もしくは一家の収入を意味するのかははっきりとは書かれていないのですが、ほぼ確実に後者だと思われます。 現在国によって一応決められている最低月収が10万ペソ以下のはずですので。 いかにこの数字がすさまじいかですが、例えば私の生活で考えますと、20,000ペソでは、水道・ガス・電気料金を払うのにも足りないのです…。
第一次産業が発達している国ゆえに、飢え死にする人こそ出ないものの、この数字を見ていると、「これで南米の優等生なのか…」とショックですね。



チリのセックス産業

国民のほとんどがカソリック教徒であるチリ。 キリストの時代からあったセックス産業は、もちろんこの国にも存在します。 そして、売春は合法化されているわけではありませんが、禁止もされておりません。 実態を箇条書きに致しますと…。

最後に大事なことですが、チリの女性は「お金をもうけたい」「有名になりたい」などの理由ではフーゾクには走りません。 ほとんどの女性が、それしか生活のすべがないという理由で、売春行為に入るようになります…。



逆カルチャーショック(2001年2月)

昨年に続き、今年の日本行きで感じたフシギあれこれです!




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