救難機US−2
SHINMEIWA US−2

(写真上)羽田空港に飛来した3号機

US−1Aの後継機として国産開発された新型救難飛行艇

今日では飛行艇を運用している国は少ない。新規に開発している国は日本とロシアぐらいである。
他国では姿を消した飛行艇だが周囲を大洋に囲まれた日本では救難機として今日に至るまで活躍している。国産開発された哨戒機PS−1から発展した救難機US−1 と改良型のUS−1Aは長く第一線にあったが近年では老朽化が進行し除籍される機体も多くなった。 海上自衛隊では平成8年度より救難機US−1/1Aの後継機としてUS−1A改の開発を進めた。担当メーカーは川西時代から帝國海軍飛行艇の開発・生産を 行いUS−1/1Aも担当した新明和工業。試作1号機は平成15年4月ロールアウト、平成19年3月には部隊使用承認されUS−2として制式化された。

新明和工業公式サイト US−2

※US−2の技術的特長

・操縦系統にフライ・バイ・ワイヤを導入
・統合型計器盤を採用
・ロールス・ロイス製ターボプロップAE2100Jを採用し出力を向上
・複合材を使用した6枚ブレードのダウディR414を採用
・与圧式キャビンを採用し実用上昇高度が大幅にアップ

フライ・バイ・ワイヤは三重式、機体は完全に与圧化されている。
US−2は境界層制御BLCと呼ばれる動力式高揚力装置により極めて優れた超低速飛行(約90km/h、現有固定翼機の大半は失速する)及びSTOL性を 有し約3mの波があっても着水可能、約280mで離水し約330mで着水出来る。

今後も救難飛行艇は7機体制が維持される

US−2は試作機2機に続いて量産機2機が配備されており5号機も予算承認されている。今後もUS−1Aを更新し救難飛行艇7機体制が維持される。救難飛行艇は 輸出を期待する声も強い。US−2の高性能は誰もが認めるところだが独特な運用や複雑なメンテナンスなど問題点も多く輸出先を探すのはなかなか難しいかもしれない。

製作
・機体 新明和工業
・発動機 ロールスロイス社
全幅 33.15m
全長 33.25m
全高 10.06m
発動機 ターボプロップ(搭載発動機:ロールスロイスAE2100J)
出力 4.591shp×4
全備重量 47.7t
最大速度 約315ノット
巡航速度 約260ノット
航続距離 約2.500km
乗員 11名

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