
アメリカ海軍では1960年代から水上艦艇に搭載する艦載ヘリコプターとしてカマンSH−2「シー・スプライト」を運用していた。
今日では一般化している水上艦艇に有人ヘリコプターを搭載する用兵思想はSH−2で確立された。SH−2は改良されつつ長年に渡り第一線にあったが
高性能化するソ連海空戦力の前に旧式化していた。増大する脅威に対抗する為、アメリカ海軍は後継機としてLAMPSV(軽量型艦載多目的システム)計画により
SH−60B「シー・ホーク」を制式化した。
SH−60Bは水上艦艇に搭載される多目的ヘリコプターで対潜を主任務とし対水上艦捜索、対ミサイル警戒、救難など多種な任務に従事する。
機体はシコルスキー社が開発したアメリカ陸軍の輸送ヘリコプターUH−60「ブラックホーク」をベースとしており海軍要求に基づく戦術情報処理システム、
データリンク、磁気探知装置MAD、対水上用レーダー等の装備を搭載している。試作機の初飛行は1979年12月、1983年3月には
量産1号機が訓練飛行隊に配備された。
※空母には対潜強化型SH−60Fが搭載されている。
近年では対艦ミサイル型「ヘルファイア」を搭載出来る様に能力を向上させる改造が行われており一段と汎用性を高めている。なお、SH−60B から磁気探知装置MAD、対水上用レーダーを撤去し替わりにディッピング・ソナーを搭載するなど対潜能力を強化したSH−60F 「オーシャン・ホーク」が空母用に配備されている。また、海上自衛隊がHSS−2系の後継として国内開発した哨戒ヘリコプターSH−60J はSH−60Bをベースにして開発されたものである。

(写真右)機体下部には対水上用レーダー、右舷側には磁気探知装置MADが装備されている。
これらの装備の有無は空母型のSH−60Fとの外観上の識別点になっている。
ローター直径 16.36m
全長 19.76m(胴体全長15.26m)
全高 5.23m
自重 6.19t
最大離陸重量 9.92t
発動機 ターボシャフト2基(搭載発動機:GE T−700−GE−401C)
出力 1.900SHP×2
最高速度 283km/h
兵装
短魚雷、対艦ミサイル型「ヘルファイア」
乗員 3名