携帯地対空誘導弾「スティンガ」
FIM−92 STINGER

アメリカ軍は1960年代に個人が携帯出来る簡易な対空ミサイルとしてFIM−43「レッドアイ」を開発した。
「レッドアイ」は何分にもこの種の兵器としては初の実用化であり問題点や技術上の未熟な点も散見されるものだったが高度な 射撃指揮システムが不要で撃ちっ放し(発射後の誘導が不要)が可能な個人携帯兵器として運用出来るメリットは注目された。歩兵が強力な対空火器を手にしたのである。
70年代には「レッドアイ」の後継ミサイルとしてFIM−92「スティンガー」が開発された。「スティンガー」は「レッドアイ」 に比べて性能全般が向上したが特に注目されるのは

@全方向に対する追撃が可能
A敵味方識別装置IFFの装備

の2点があげられる。
「レッドアイ」は敵機の排気を感知して後方から追撃するのみで前方から接近する敵機に対しては対処する能力がなかった。 「スティンガー」は全方向に対して対処可能であり交戦性が大幅に改善されている。短所としては目視による照準なので天候など自然条件に運用が 左右される点があげられる。ところで米ソ冷戦時代、アメリカはアフガニスタンの反ソゲリラに大量の「スティンガー」を供与した。「スティンガー」は大きな戦果をあげ ソ連軍は多数のヘリコプターなどを撃墜されソ連撤退の大きな要因となった。

※自衛隊での運用

自衛隊では昭和56年度から 予算化され陸自が特科隊や戦車隊の防空用に、空自が基地防空用に配備が行われている。もちろん、日本が配備した初の個人携帯式地対空ミサイル である。自衛隊でも多数が装備されたが平成3年度には後継となる国産開発の91式携帯地対空誘導弾の調達が始まった。 因みに自衛隊では「スティンガ」と読む。

製作:ジェネラル・ダイナミックス社(現:レイセオン社)
ミサイル本体
・全長1.400mm
・翼幅91.4mm
・直径70mm
・重量10kg
・推進薬:固体燃料
肩上げ重量15.2s
最大速度:超音速
誘導方式:赤外線パシップ

目次へ

CL-307 不肖 宮嶋 陸・海・空 自衛隊 2011年カレンダー

CL-307 不肖 宮嶋 陸・海・空 自衛隊 2011年カレンダー