
MH−53EはKV−107Uの後継機として導入された掃海・輸送ヘリコプターである。
シコルスキー社が開発した大型輸送ヘリコプターCH−53「シースタリオン」をベースに開発された対機雷戦用回転翼機でアメリカ海軍には1987年から
導入が開始された。
海上自衛隊では昭和61年(1986年度)予算から調達が開始され1号機は平成元年11月に納入され最終的には11機が整備された(うち1機事故喪失)。
大型ヘリであるMH−53Eは出力も非常に大きく曳航能力が11.2tとKV−107Uの10倍あまりに達しており係維、音響、磁気の各(複合)掃海具を運用可能。
日本で運用された最大級のヘリコプターでもある。
岩国基地の第111航空隊に配備されている。MH−53Eは全機が有償軍事援助FMSで調達されたが発動機系統が複雑な構造で稼働率では問題があり
実用上の評価はイマイチだったと聞く。既に用途廃止機が出始めており後継機となるアグスタ・ウェストランド社製のMCH−101の導入が開始されている。
運用可能な掃海具
・係維機雷掃海具Mk101
・音響機雷掃海具Mk104
・磁気機雷掃海具Mk105
・複合機雷掃海具Mk106
(写真右)岩国基地で撮影
MH−53Eは発動機を3基搭載し出力は4.380shpに達する。
(写真左)後部から見たMH−53E
カーゴ室内後端部には掃海具曳航用支持架が装着されている。
(写真下)岩国基地で撮影したMH−53E MH−53Eの特徴である胴体両側の巨大な燃料タンク用スポンソンが分かる。
製作
・機体 シコルスキー社
・発動機 ジェネラル・エレクトリック社
メインローター直系 24.08m
全長 30.2m(胴体長22.35m)
全高 8.97m
最大離陸重量 31.650s
発動機 ターボシャフト×3(搭載発動機 GE製T64−GE−416)
出力 4.380shp/13.600rpm
速力 150ノット
航続距離 約2.000km
曳航能力 11.2t
航空掃海具一式
乗員 7名
海鷲の末裔