
12.7mm重機関銃M2は名銃器設計者J・ブローニングが開発し1933年から米軍に装備が開始された傑作機関銃として名高い。
1938年に銃身をヘビーバレルとするなど
何回かのマイナーチェンジを受けつつ21世紀の今日でも世界中の軍隊で使用されている。恐らく20世紀に登場した全ての兵器の中でもこれほど長命なものは
他にないのではないか・・・。旧日本軍の九二式重機関銃も実用性の高い重機であったが口径が7.7mmでありM2と打ち合えばM2の優勢は疑いないところだ。
※帝國陸海軍でもブローニングM2系の技術を導入していた
ブローニングM2の高性能は日本の陸海軍でも承知していた。 陸軍の一式十二・七粍固定機関砲ホ−103、海軍の三式十三粍固定機銃はいずれもブローニングM2を参考に開発された。
※自衛隊でも草創期から供与された
M2は極めて高い完成度を誇り今後も各国において相当長期間に渡り現役に留まると思われる。対人射撃はもちろん、軽装甲車両や建築物に対しても絶大な
威力を発揮出来る。基本的には歩兵用装備であるが車載用、艦載用、
航空機搭載用(現在ではヘリコプター中心)としても幅広く使用されている。歩兵用として使用する場合は三脚架を地上に設置する。M2は陸上自衛隊には
草創期から供与されており普通科、機甲科など多くの部隊に使用されている。航空自衛隊では基地防空用、海上自衛隊でも不審船対策用として装備されている
(海自では各艦艇の装備品扱い)。
また、海上保安庁でも13mm機銃として使用されている。昭和60年度からは住友重機でライセンス生産が行われている。
(写真左)82式指揮通信車に搭載されたM2
砲盾と対空用照準器を装着している。ただ、最近の武装ヘリコプターは20mm級機関砲を装備しているものが多く12.7mmのM2では対抗するのは難しい。
このあたりの評価が今後のM2の寿命を決めそうだ。
(写真下)床尾に握把、トリガーは押鉄式
コッキングバレルも重機関銃らしく大型のもが採用されている。作動方式は反動利用。
(写真左)99式自走155mm榴弾砲に搭載されたM2
銃架の様子が分かる
製作 住友重機械工業(ライセンス生産)
口径 12.7mm
全長 1.654mm
銃身長 1.143mm
重量 38.1s(脚なし)
作動方式 反動利用
ライフリング 8条/右回り
給弾方式 リンク給弾
発射速度 400〜600発
有効射程 1.000m(対地)
700m(対空)
海鷲の末裔