
揚陸指揮艦「ブルー・リッジ」級は高度な運用が要求される両用作戦の指揮・管制の一元化を図る為に建造された通信・情報処理能力に
突出した能力を持つ指揮専用艦である。
アメリカ海軍では第2次大戦中より両用作戦における揚陸指揮艦の重要性を認識しており、戦時量産型商船を揚陸指揮艦に改造した
「アパレイチアン」級などを整備してきた。これら大戦中に建造された揚陸指揮艦は戦後も引き続いて使用されていたが老朽化が進行した為、
新たに高度な能力を持つ新世代の揚陸指揮艦として建造されたのがLCC−19「ブルー・リッジ」級である。この様な高性能指揮艦はアメリカ
海軍のみが保有しており世界最強の海軍力の証とも言える存在である
(写真上右)「ブルー・リッジ」のアイランド構造物
ブルー・リッジ」級は多数のアンテナを装備しており高度な指揮通信能力を持つ事が外観からも見て取れる。
(写真左)艦尾から見た「ブルー・リッジ」
個艦防御兵器として20mmCIWSを艦首と艦尾に1基ずつ装備
本級の艦型は多数の通信、情報処理関係の装置を搭載する為の艦内容積確保と、通信・電子戦関係のアンテナが発する電波障害を最小に
押さえる為に強襲揚陸艦「イオー・ジマ」級をベースにした空母型船型が採用されており1軸推進である。
外観上も空母を思わせる広い甲板と高い乾舷が特徴になっている。アイランド構造物もそれ自体はコンパクトに纏められている。
「ブルー・リッジ」級はあくまで指揮任務に専念する為比較的軽武装であり現時点での兵装は20mmCIWS2基のみとなっている
(以前は76mm連装砲や短SAMを装備していたが通信関係の装備増設に伴い代償重量として撤去されている)。
また、必要に応じて揚陸部隊700名を輸送する事が可能で上陸用舟艇も搭載している。
(写真左)本級は空母型船型で高い乾舷が特徴。舷側部の張り出しに上陸用舟艇も搭載出来る。
「ブルー・リッジ」級の高い通信・情報処理能力は揚陸指揮艦としてだけではなく艦隊旗艦としても高度な能力を与えている。
現在、「ブルー・リッジ」は第7艦隊旗艦、2番艦「マウント・ホイットニー」は第6艦隊旗艦の任についている。既に竣工から30年以上が
経過しているが数度の近代化改造を行い能力を大幅に向上させて現時点においても世界最高の能力を持つ指揮艦であり2030年代まで現役に残ると思われる。
| ブルー・リッジ | LCC−19 1965年度計画 1970年11月竣工 |
|---|---|
| マウント・ホイットニー | LCC−20 1966年度計画 1971年1月竣工 |
満載排水量 19.648t(2番艦19.760t)
全長 194m
幅 25.3m(水線)/32.9m(喫水)
喫水8.8m
主缶 フォスター・フォイラー缶2基
主機/軸数 GEタービン1基/1軸
出力 22.000馬力
速力 23ノット
兵装
・20mmCIWS2基
乗員 842名(他に司令部要員253名 揚陸部隊700名)
【送料無料選択可】最強自衛隊の国防力 尖閣諸島・北方領土・朝鮮半島有事に即応! (洋泉社MOOK)/洋泉社(単行本・ムック)