高機動車 @
TOYOTA HMV No.1

(写真上)練馬駐屯地で撮影した第31普通科連隊の高機動車

普通科部隊をはじめ全陸自部隊で幅広く配備されている高機動車

疾風
(写真右)富士学校で撮影した普通科教導連隊の高機動車

高機動車は73式中型トラック(1・1/2tトラック)の後継としてトヨタ自動車が開発し日野自動車で生産されている陸上自衛隊の 凡用型ソフトスキン車両である。
アメリカ軍の高機動汎用装輪車「ハンビー」と対比される事が多いが日本独自の運用思想に基ずく国産開発車両である。 高機動車は73式中型トラックや73式小型トラックの任務を統合した運用を考慮した性格の車両であるが現在でもそれらと並行して配備されている。 「ハンビー」が中型トラックやジープの統合後継車両として1車種で代替している事と比べて対照的である。

※平成23年度予算までに3自衛隊で約3000両が予算化されている

平成5年度(1993年度)より配備され陸自部隊で幅広く使用されており軽装甲機動車と共に陸自全普通科部隊の完全自動車化に 大きく貢献した。重迫牽引車をはじめ多くのファミリー車両や派性型がある。海・空自でも使用されているが海・空自仕様車は民間市販型の「メガクルーザー」を ベースとしており陸自仕様車とは若干仕様が異なる。平成23年度までに3自衛隊あわせて約3000両が予算化されているが初期導入車では用廃車も出始めて いる。
調達価格は約700万円で現在も調達は継続している。なお、制式化はされていない。これは民間用市販部品を多用してマイナーチャンジに効率よく対応する 為の措置であり低価格化に成功している。

防衛省公式サイト 高機動車


(写真上左・上右)大宮駐屯地で撮影した高機動車
高機動車のボンネットはFRP製。フルタイム4WDで4WSの採用により旋回半径5.6mとこのクラスの車両としては 小回り効く。
高めに設定された最低地上高と口径の大きなタイヤは不整地での機動力を高めている。 また、このタイヤはある程度の被弾にも耐えられる。

兵員輸送用として用いる場合は前部座席の2名に加え後部荷台に設置されたベンチシートに8名と計10名(1個小銃班)を搭乗させる 事が出来る。また、貨物輸送時には後部荷台に1.5tまで搭載可能。

(写真左)高機動車の運転席
高低2速の副変速機を持つオートマチック変速機を採用

(写真左)高機動車のエンジン・ルーム ボンネット。カバーは前ヒンジ式

(写真左)習志野演習場で撮影した高機動車は広範な任務に使用出来るソフトスキン車両で陸自部隊に多数が配備されている。 写真は第1空挺団でアンビュランスとして使用される高機動車
(写真下)同じく第1空挺団の車両、スリング用ベルトを装着している。


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エンジンは初期型ではインタークーラー付きターボディーゼル15B−FT、現行生産型は電子制御式15B−FTEを搭載している。 変速機は前進3速、後進1速の主変速機に加え高低2速の副変速機を持つオートマチック車であり4WSの装備と相まって優れた機動性を発揮出来る。
高機動車はファミリー車両として重迫牽引車、93式近距離地対空誘導弾、96式多目的誘導弾システム、衛星単一通信可搬局装置JMRC−C4 、低空レーダーJTPS−P18、発煙機3形などの装備車体が整備されている。

(写真左)車体後部の様子
軍用車らしいシンプルな構造である。ベンチシートには8名が乗車出来る。

(写真左)高機動車は比較的大柄な車体でCH−47ヘリに搭載する際には非常に神経を使う。


トヨタ自動車
全長 4.910mm
全幅 2.150mm
全高 2.350mm
最低地上高 0.400mm
車体重量 2.55t
戦闘重量 3.940t
エンジン
・初期型 水冷直列4気筒ターボ・ディーゼル(インタークーラー付き)15B−FT
・現行生産型 水冷直列4気筒ターボ・ディーゼル(電子制御方式)15B−FTE
排気量 3.900cc
出力 150PS/3.400rpm
最高速度 105km/h
最小回転半径 5.6m
乗員 10名

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海鷲の末裔

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