

軽装甲機動車には大きく分類して5タイプのバリエーションがある。
@中隊指揮車
A小隊指揮車(4連装煙幕弾発射機を装備)
B機関銃装備車
C軽対戦車誘導弾装備車
D偵察型(雑具ラックを装着している車体は偵察型に分類されている模様)
(写真左)
駒門駐屯地で撮影した国際活動教育隊の偵察型。
スペア・タイア装着時には後方視界が悪くなるのが難点であり改善の余地があろう。
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視察窓も初期型に比べ防弾性が強化されている。自衛隊の国際派遣が本来任務に昇格した今日では
敵の銃撃を受け被弾する可能性も現実の問題になった。
(写真左)国際活動教育隊の軽装甲機動車(偵察型)
駒門駐屯地で撮影。この部隊の軽装甲機動車は本格的な銃塔を装備している。
軽装甲機動車は固有の武装を持たないが、上部ハッチから5.56mm機関銃や01式軽対戦車誘導弾、84mm無反動砲、
110mm携帯対戦車弾等の車上射撃が可能になっている。なお、12.7mm重機関銃M2の装備は出来ない。
(写真上右)函館駐屯地で撮影した第28普通科連隊の軽装甲機動車(偵察型)
国際活動教育隊の車両と比べると簡単な構造の砲盾を装備している。
(写真左)習志野演習場で撮影した第1空挺団の軽装甲機動車
この車両は4連装発射機を装備した小隊指揮車
軽装甲機動車は路外・路上共に優れた機動力を発揮出来る。路上においては最高速度100km/hにて走行出来る。 装甲は市販タイプを利用した通常の圧延鋼板を使用している。防弾力は小銃弾には耐えるが重機関銃弾には対応出来ないレベルと推測される。 ウインド・ガラスは防弾ガラスを使用しているが最近では強化が図られている。また、大半の車両はワイヤー切断用のカッターを装着している。
※短期間で多数を調達出来た意義は大きい
既に極東ロシア軍による北海道への大規模侵略の可能性が極めて薄くなった今日、陸自の主任務は北方重視から離島防衛や市街地における
対ゲリラ戦(ゲリコマ作戦)に移行しつつある。展開に時間がかかり運用面での制約が多い戦車などの重装備より機動性が優れた
軽装甲機動車のような兵器の方が現実的な脅威に対抗しうる、とも言える。また、強武装ながら高価格で調達数が少数で終わった89式装甲戦闘車に比べ
毎年100両程度で調達が進んだ軽装甲機動車は費用効果も高かった。
陸自普通科でのでの軽装甲機動車の運用は1両に4名乗車、1個小銃班に2両、1個小隊に7両(3個小銃班、小隊本部1両)が基本と
なっている。
※装備の共通化という点では問題も残る
ところで陸自ではトヨタ製の高機動車と小松製の軽装甲機動車は別系統で開発・装備された。米軍ではM988 「ハンビー」の装甲を強化したM1114「装甲ハンビー」が装備されファミリー化が図られている。 この日米の考え方の差についてはいろいろな意見があるがM1114「装甲ハンビー」はエンジンが強化され十分な積載力を確保し各種の 兵器アタッチメントの装備も可能となっている。軽装甲機動車は兵器としては有効でも「装備のファミリー化」という点では 「ハンビー・ファミリー」に及ばない。これは軽装甲機動車のみの問題ではなく陸自装備全体に共通している問題点でもある。
製作 小松製作所
空車重量 4.5t
全長 4.4m
全幅 2.04m
全高 1.85m
最低地上高 0.41m
最高速度 100km/h
行動距離 500km
乗員 4名
海鷲の末裔