
昭和40年に起きたマリアナ沖漁船大量遭難事件は海上保安庁に長距離を飛行出来る捜索機の必要性を痛感させる事件となった。
海保では国産中型旅客機YS−11をベースとした捜索機を導入することとし昭和42年度に1号機が予算計上され68年度末
に受領された。
海保仕様型YAS−11Aは原型の民間型と比べ以下の点が改造されている。
@補助燃料タンクを増設し航続距離を延長
A長距離航法用機材の充実
B監視用バブル・ウィンドウの設置
C救難具の搭載
D救難具投下口の設置
E地磁気センサーを装備(1号機のみ)
(写真左)YS−11Aの1号機
海保のYS−11Aは5機が導入されたが1.2号機が新造機、3〜5号機は全日空リース機を購入・改造したものである。
なお、地磁気センサーは1号機のみが装備している。写真左の機体が地磁気を装備した1号機で写真左の5号機(2〜4号機も同じ)
との外観上の差異となっている。
YS−11Aは捜索任務の他、離島基地等への人員・貨物輸送にも使用されていたが老朽化の為に逐次解役が進み、 平成23年1月13日には最後の機体が解役され後継機としてボンバルディアDHC−8−315が導入されている。
全幅 32.0m
全長 26.7m
全高 9.0m
自重 15.2t
最大離陸重量 25,0t
発動機 ターボプロップ2基
出力 3.060馬力×2
最高速力 257ノット
巡航速力 230ノット
航続距離 1.960浬
最大搭乗者数 24〜28名