
対艦攻撃を主任務とした戦後初の国産支援戦闘機F−1の後継となる次期支援戦闘機FS−Xについては国内開発、現有機の転用、外国機
の導入の3案が提示されていた。
当初は国内開発案が最有力視されていたがアメリカの政治的介入があり昭和62年10月にジェネラル・ダイナミックス製
のF−16Cブロック40をベースに改造開発されることで決着した。航空自衛隊がFS−Xに要求した基本性能は巡航速度0.9マッハ、
最大速度2マッハ、全天候性能を有し空対艦ミサイル4発を搭載して作戦行動半径450nm(約833km)というものであった。
この基本要求を基にF−16Cに以下の改造が行われる事になった。
@主翼面積を約25%増大させる。
A主翼を一体成形複合材構造(炭素系複合材を使用)とする
B機体軽量化を実現するために胴体、尾翼に先進複合材を使用
Cステルス性を向上させるために主翼前縁電波吸収素材を使用
D先進電子機器を搭載(アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダー、統合電子戦システム等)
Eデジタル飛行制御装置(フライ・バイ・ワイヤ)を搭載
FF110−GE−129エンジンの搭載
G機種形状の変更
H強化型風防の採用
Iドラッグ・シュートの追加
J胴体を延長
※なお、計画当初は垂直カナード翼の装備も検討されたが実現されずに終わっている。
F−2の試作機(XF−2)は計4機が製作された。
試作1号機XF−2A(63-0001)は平成7年1月12日、三菱重工小牧南工場でロールアウトし同年10月7日に初飛行に
成功。当初は防衛庁技術研究本部で試験が行われていたが平成9年12月より航空自衛隊との共同試験となりシリアル・ナンバー
も(63-8501)に変更された。(63-8501)を含むF−2の試作機4機は全機が岐阜の飛行開発実験団に所属し各種試験に従事している。