戦闘機F−2A @
MITSUBISHI/Lockheed Martin F−2A No.1

(写真上)築城基地で撮影したF−2A

※アメリカは日本やイスラエルに独自の戦闘機開発を認めないのか・・・?

F−2はF−1の後継機として日米共同で開発された支援戦闘機である。
航空自衛隊では要撃戦闘機とは別に対艦・対地支援任務を行う支援戦闘機を整備しており要撃機から転用したF−86F、次いでF−1と運用してきた。 国産高等練習機T−2から発展したF−1は対艦ミサイル搭載能力を備えた初の支援戦闘機であった。 80年代に入るとF−1の後継となる次期支援戦闘機FS−Xの検討が始まった。国産開発や外国機導入など様々な案の中から昭和62年(1987年)10月に 米空軍戦闘機F−16Cをベースとする日米共同開発案を正式に選定した(日本側主契約者:三菱重工、米側ジェネラル・ダイナミックス(現:ロッキード・マーティン) )。当初は双発機を国内開発する案が有力とされていたようだ。技術陣も日本独自の力で新世代戦闘機の開発を行いたかったのではないだろうか・・・。
航空自衛隊では安全性の観点から戦闘機は双発機を高く評価する傾向がある。しかし、FS−Xが単発機のF−16Cベースで決着したのはアメリカからの 強い外交圧力によるものである事を否定出来ないだろう(米メーカーは単発機の安全性を主張しているが・・)。
FS−Xと同じ様にアメリカの外交的圧力で開発が中断したイスラエルの戦闘機ラビと同じ感想を持ってしまう。今後も似た様な事例が発生するかもしれない。

FS−Xは支援戦闘機ながら高い空戦能力など極めて高度な能力を持つ機体を目指した。

※FS−Xに要求された主な性能

@空対艦ミサイル2〜4発携行可能
A短射程空対空ミサイル2〜4発携行可能
B中射程空対空ミサイル2〜4発携行可能
C全天候運用能力を有する
D高度な電子戦能力を有する
E対艦ミサイル仕様で作戦行動半径450nm以上(833km)以上

F−1にも限定的な空戦能力はあったがあくまで自衛能力程度にすぎなかった。FS−Xは他国の戦闘機、攻撃機にも例がない対艦ミサイル最大4発搭載という能力に 加えF−15を補完出来る本格的な空戦能力をも追求した機体であり要求性能の厳しさを窺い知らされる。強力な対艦攻撃能力は四面を海に囲まれた日本独自の 防衛戦略によるものだが高い空戦能力の付与は航空優勢の確保の為に支援戦闘機と言えども1機でも多く制空任務に付けたいという切実な要望によるものだろう。 FS−Xは昭和63年度から開発が開始され平成12年度に開発完了、F−2A量産1号機は平成12年9月25日に納入された。

※F−2の技術的特長

F−2の開発で最も大きな技術的特徴は原型となったF−16に比べて主翼面積の増大と主翼構造に一体成形の炭素繊維複合材料を使用した点である。 機首には国産開発のフェーズド・アレイ・レーダーJ/APG−1を装備、兵装ステーションは両翼端に2ヶ所、主翼下に10ヶ所、胴体下に1ヶ所の計13ヶ所に設定。

(写真左)開放状態の風防

(写真左)胴体下部にはエアインテイクが装着されている。
F−16と同じ配置だが大型化されている。翼下パイロンには増槽タンクが装着されている。

※翼端に搭載された90式空対空誘導弾AAM−3
赤外線誘導方式の国産ミサイル
全長約3.1m
直系約0.13m
翼幅約0.6m
重量約90s

※翼下パイロンに搭載された93式空対艦誘導弾ASM−2
こちらも国産開発で慣性誘導と赤外線画像誘導を組み合わせた誘導方式。エンジンはターボ・ジェット。
全長約4m
直系約0.35m
翼幅約1.2m
重量約530s

(写真左)垂直尾翼下部にはドラッグシュート収容部がある。

(写真左)F−2のエンジンはF11O−IHI−129
GE製を石川島播磨重工でライセンス生産
・アフターバーナー推力131.2kN
・ドライ推力75.6kN

F−2A/Bはブルーインパルス仕様機を含め141機の生産が予定されたが最終的に94機まで削減されている。

全幅 10.80m(翼端ランチャー含む:11.13m)
全長 15.52m
全高 4.96m
空虚重量 9.527s
最大離陸重量 22.100s
エンジン ジェネラルエレクトリック/IHIF110−IHI−129
最大速度 2.0マッハ
固定武装 20mmバルカン砲M61A1×1
兵装機外最大搭載量 8.085s
乗員1名

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