輸送機C−130H
Lockheed C−130H

(写真上)習志野演習場上空を飛行する(45-1074)。空挺扉が開放されている。

ハーキュリーズ
航空自衛隊が装備している国産輸送機C−1は飛行性能やSTOL性は非常に優れた輸送機であるが1960年代から70年代はじめに かけての専守防衛構想の下に計画・設計され当初から政治的な制約が大きくペイロードと航続距離の不足は如何ともし難かった。
70年代後半から80年代にかけて沖縄や硫黄島への空輸が本格化するとC−1の能力不足は誰の目にも明らかとなり能力の大きな 輸送機の導入が図られる事になった。新輸送機は米ロッキード社製の傑作機で米軍をはじめ世界中で使用されているC−130Hが 採用され昭和56年度(1981年度)から予算化された。
C−1より古いC−130があらためて導入された経緯については批判もある。米軍供与の旧式輸送機C−46「天馬」の後継機導入問題では国産ジェット輸送機 開発案と共にC−130導入案もあった。仮にC−130を導入していれば能力的な面では後日に問題が生じる事はなかった。しかし、政治的制約を受けたとは言え ターボファン・ジェットエンジンを搭載した輸送機を国産開発した事は国内航空・防衛産業育成の観点から見てその意義は十分にあったと言えよう。 空自が導入したH型はC−130の代表生産型であり初期型に比べ主翼の設計が改良された他、エンジンも新型のアリソン製T−56−A−15に換装されている。 昭和59年3月に1号機が日本に到着、同年9月から部隊運用が開始された。平成9年までに計16機が 導入されておりC−1とともに空自輸送機の中核をなしている。C−130Hは全機が小牧の第401飛行隊に配備されている。なお、空自のC−130H最終 号機(85-1086)はロッキード製C−130Hの最終号機でもある。

(写真左)C−130H(35-1072)の機首部。
気象レーダーを装備した独特な形状の機首がC−130の外観上の特徴。基本設計の良さ、頑丈な機体など1954年の初飛行から半世紀以上 経った今日でも世界中で使用されている傑作輸送機でもある。

(写真下)ターボプロップ・エンジンT56−A−15


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C−130Hは中型の戦術輸送機であるが様々な政治的制約を受けたC−1より格段に大きなペイロードと航続距離を有している。

C−130HとC−1の比較
C−130Hペイロード20t時 航続距離約4.000km
C−1ペイロード8t時  航続距離約1.500km

新型輸送機C−2導入により余剰となるC−130Hを空中給油・輸送機KC−130Hに改修

C−130Hは飛行性能やSTOL性こそC−1には及ばないが輸送機にとっての最重要能力であるペイロードと航続距離ではC−1を 遙かに凌駕している。C−130は世界の常識で言えば中型輸送機であり先進国だけではなく中小国や途上国でも多数使用されている。 逆に考えればC−1開発の政治的制約が如何に世界の軍事的常識からかけ離れていたか、という証左であろう。空自のC−130HはC−1を補完するという 名目で導入されたがPKO任務やアメリカへの派遣部隊支援などではその能力を存分に発揮しており空自の主力輸送機とも言える存在である。正直なところ航続距離 の短いC−1ではPKO任務はとても無理でC−130Hがなければ日本の外交戦略にも大きな障害となった可能性が濃厚だ。
C−130H自体も能力向上が行われている。特に注目されるのが国産次期輸送機C−2の導入に伴い今後余剰になるC−130Hに本格的空中給油機能を 付与して空中給油・輸送機KC−130Hに改修するもので既に部隊配備が行われている。

製作(全機輸入)
・機体 ロッキード社
・エンジン アリソン社
全幅 40.42m
全長 29.78m
全高 11.65m
自重 34.362s
最大離陸重量 79.360s
エンジン ターボプロップ×4(搭載エンジン:T56−A−15)
出力 4.591shp×4
最大速度 640km/h
航続距離 約4.000km
乗員 4名
搭載量
・ペイロード 約20t(最大)
・空挺隊員64名若しくは通常の人員92名

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海鷲の末裔

●【Dragon Wings/ドラゴンウイングス】(1/400)C-130H 航空自衛隊 ハーキュリーズ 401st SQUADRON(55722)

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