
英ホーカー・シドレー社が開発した世界初のV/STOL攻撃機「ハリアー」は垂直・離着陸性能が評価されアメリカ海兵隊でも「ハリアー」GR・1を
改良したAV−8A「ハリアー」を採用した。アメリカでの開発・生産はマクドネル・ダグラス社が担当した。1975年から更に性能を向上させた改良型の
開発が始まり1983年からAV−8B「ハリアーU」として部隊配備が開始された。
アメリカ海兵隊ではAV−8A/Bは強襲揚陸艦での運用が主であった。「ハリアー」系列は垂直・離着陸性能を別とすれば飛行性能や兵装ペイロードなどは平凡であった。
高性能艦載機を搭載出来ない小型の空母や強襲揚陸艦で運用出来る点こそが「ハリアー」の最大のメリットであった。強襲揚陸艦に搭載されたAV−8A/Bは
防空や対地攻撃など多種な任務に従事したが空母艦載機や空軍機のエア・カバーが得られない海域においては頼れる存在だったであろう。AV−8A/B
はアメリカ海軍の強襲揚陸艦を限定的ながら空母としても運用させる事が出来た。
イギリスにおいて「ハリアー」は空軍から装備が始まっているがV/STOL機は本来、海軍型の軍用機だったと言えよう。
イギリスでの開発から既に半世紀が経過している「ハリアー」は性能は既に限界に達しておりこれ以上の改良の余地はない。
後継機はF−35Bになるが開発状況の進捗如何では今しばらくは現役に残ると想われる。
製作
・機体:マクドネル・ダグラス社(現ボーング社)
・エンジン:ロールス・ロイス社
全幅9.25m
全長14.12m
全高3.55m
エンジン:ターボファンジェット×1(搭載エンジン:ペガサス105)
エンジン推力:96.75kN
最大速度0.89マッハ
固定武装
・25mm機関砲GAU−120×1
機外兵装搭載量
・ミサイル、爆弾等約6t
乗員1名