敷設艦「むろと」
ARC MUROTO

日本電電のケーブル敷設船「黒潮丸」をタイプシップとした敷設艦「むろと」

室戸
(写真左)呉基地で撮影した敷設艦「むろと」
艦首シーブ両側に装着されているのはウィスカー・ガード

第二次大戦でアメリカ潜水艦の跳梁に苦戦した経験から対潜用の水中聴音器材の敷設を行う敷設艦の重要性は海上自衛隊草創期から強く認識されていた。 護衛艦や掃海艇など正面装備の予算が優先され練習艦や補給艦などの支援艦艇の整備など夢のまた夢だった昭和28年度に早くも敷設艦「つがる」の建造が 認められた事からも当初から海自が敷設艦を重要視していた事が分かる。「つがる」は自衛艦としては珍しく大規模な改造を受け長く現役に留まり敷設任務に 従事したが老朽化は進行し代艦として昭和52年度予算で建造されたのが「むろと」である。

※敷設能力に加え海洋観測能力も具備した高性能敷設艦として建造された「むろと」

「むろと」は日本電信電話公社のケーブル敷設船「黒潮丸」をタイプシップとして建造され船型は類似している。
水中聴音器材敷設が主任務であるが敷設作業に必要な海洋データを得る為の海洋観測能力も具備するなど高い性能を備えている。敷設艦は音響測定艦や海洋観測艦と 並んで機密度が高く細評は公開されていない。海自関係者でも許可のない者は乗艦出来ないほどの徹底ぶりである。

※平成24年4月に除籍、21年度予算で代艦建造が認められた。

「むろと」は昭和55年3月の竣工以来、長く任務を務めてきたが老朽化の為、平成24年4月に除籍された。平成21年度予算では 代艦となる4.900t型敷設艦の建造が認められており平成24年度末に竣工予定。



むろと ARC−482  昭和52年度計画 三菱重工下関  昭和55年3月27日竣工 平成24年4月4日除籍

基準排水量 4.500t
満載排水量 6.000t
全長 133.0m
幅 17.4m
深さ 8.6m
喫水 5.7m
主機/軸数:ディーゼル4基(川崎MANV8V20/30ATL)/2軸
出力 8.800馬力
速力 18ノット
乗員 135名

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