音響測定艦「ひびき」型
AOS HIBIKI class

(写真左)呉基地で撮影した「ひびき」
艦尾の開口部は曳航式パシップ・ソナーSURTASSの繰り出し口

響 播磨
「ひびき」型は対潜水艦作戦ASWを有効に行うために建造された音響測定艦である。計画時は旧ソ連潜水艦の動向を調べるのが主目的であったが最近では ロシアの他、中国潜水艦の動きも重要な探知対象であろう。中ロ両国とも潜水艦は海軍戦力の中核であり冷戦終結後も音響測定艦の重要性に変化はない。
本クラスの最大の特徴は艦型に半没水型双胴船SWATHを採用した点にある。SWATHは作業甲板を広く取れる利点があり観測船に多く見られる船型である。 双胴船体の喫水線の下部は魚雷型船型でそれぞれに推進器が装備されている。
「ひびき」型では並列2本式煙突後方の後甲板はヘリコプター発着甲板になっている。 ASWデータ採取の中核となるのがアメリカ製の曳航式パシップ・ソナーSURTASSで艦尾開口部から曳航され潜水艦の音紋情報を収集する。本クラスの SURTASSはアメリカに回航の上、装備された。音響測定艦は機密度が高く細評は公開されていない。海上自衛官ですら許可のない者は乗艦を拒否されるらしい。 なお、海上自衛隊では同型艦(3番艦)の建造を計画 しているが現時点では実現していない。仮に建造が実現した場合、1,2番艦の竣工から時間が経過しているので改良型になると思われる。

※SURTASS

SURTASSはSurveillance Towed Array Sensor Systemの略で日本では監視用曳航アレー探知装置と呼ばれている。 約2000mのケーブルで先端部分約800mがセンサー部分となっており探知範囲は数百kmに及ぶと推測される。 SURTASSで収集されたデータは対潜水艦情報分析センターASWOCで分析される。

ひびきAOS−5201 平成元年度計画 三井造船玉野事業所 平成3年1月30日竣工
はりまAOS−5202 平成2年度計画 三井造船玉野事業所 平成4年3月10日竣工

基準排水量 2.850t
満載排水量 3.800t
全長 67.0m
幅 29.9m
深さ 15.3m
喫水 7.5m
平甲板双胴型
主機/軸数:ディーゼル・エレクトリック(ディーゼル4基:搭載主機:三菱S6U−MPTK)主電動機(4基交流型)2基/2軸
出力 3.000馬力
速力 11ノット
兵装
・曳航式SURTASS一式
乗員 40名

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