
中MAT
87式対戦車誘導弾は64式対戦車誘導弾、79式対舟艇対戦車誘導弾に次ぐ国産開発第3世代の対戦車ミサイルである。
有線誘導方式である第1世代の64式MAT、赤外線誘導方式である第2世代の79式重MATに対して87式中MATはセミアクティブ・レーザー・
ホーミング方式を採用している。国産初のレーザー誘導の対戦車ミサイルである87式は64式や79式に比べ性能が格段に向上したミサイル
であり射手が発射位置から離れた地点(離隔距離最大200m)で誘導出来るなど生存性も高い。主に普通科中隊対戦車小隊に配備されている。
※第2・5世代の対戦車ミサイルで撃ちっ放しは出来ない
ただし、87式中MATはミサイルが敵戦車に命中するまで誘導を行い続ける必要があり完全な撃ちっ放し式ミサイルではない。その意味からは第2・5 世代の対戦車ミサイルに属する存在である。87式は小型軽量なのも優れた特徴でありミサイル本体の重さは約12kg(79式は 約33s)と車載だけでなく個人携行、肩撃ち発射も可能である。車載の場合は1/2tトラックに搭載されるのが原則だが軽装甲機動車の上部ハッチからの 発射も可能となっている。発射機、レーザー照射機、ミサイル6発で1システムを構成するが総重量は約 140sに抑えられている。既に調達は終了しており今後は中距離多目的誘導弾に更新されていくと思われる。
(写真左)発射機を三脚架に搭載した状態
通常はこの状態でミサイルを発射する。ミサイルを発射後はチューブごと交換して再発射に備える。
(写真左)レーザー照射機
87式は離隔距離(射手・レーザー照射機と発射機との距離)を最大200m取る事が出来る。これにより射手の生存性は大幅に
向上している。
製作
・川崎重工
・三菱自動車工業
誘導弾本体
・全長 約1m
・胴体直径 約0.11m
・重量 約12s
・有効射程 約2.000m
誘導方式 セミ・アクティブ・レーザー・ホーミング
離隔距離 最大200m
システム総重量 約140s
海鷲の末裔