81式短距離地対空誘導弾
TYPE81 SAM

(写真上)短SAM発射機の走行姿勢
第1高射特科大隊所属 この発射機を搭載した3・1/2tトラックは改良型

短SAM
81式短距離地対空誘導弾は米軍供与の75mm高射砲M51を更新する目的で国産開発された師団高射特科部隊用の地対空ミサイルである(通称:短SAM)。
陸上自衛隊の師団高射特科では初の対空ミサイルであるが1970年代には対空兵器の主力は急速にミサイル化されていたのが世界の趨勢であり短SAMの配備で 陸自でもようやく師団防空の近代化がスタート出来たと言える。短SAMの最大の特徴は”撃ちっ放し”を実現した事にある。これは空中ロックオン方式と赤外線 パシッブ・ホーミングの組み合わにより実現された。多目標対処能力も重視されておりフェーズド・アレイ・レーダーを採用した射撃統制装置により 同時2目標に対応出来る。短SAMは赤外線パシッブ方式なので電子戦には強いが全天候性には劣る、との評価もある。また、発射機や射撃統制装置がトラック搭載 で非装甲であるなど防御上の問題点も指摘されており短SAM導入直前の昭和55年には国会で西独・仏共同開発の「ロランド」との優劣が取り上げられ話題になった。
防衛庁では短SAMの全天候性に弱点がある事は認めたうえで他の能力は「ロランド」を上回り特に将来に向けての技術的発展性(グロウス・ポテンシャル)に 優れている、として短SAMを制式採用した。今日の視点で考えれば結果としては必ずしも満点ではなかったかもしれないが未知の分野であった国産地対空ミサイルの 開発に挑んだ事は評価されるべきであろう。短SAMは以後の国産地対空ミサイルの元祖と言うべき存在となった。 短SAMは平成2年度(1990年度)までに陸自部隊に配備を完了し、海・空自でも基地防空用に採用されている。 短SAMは性能の改善も行われ平成7年度(1995年度)からは全天候性や対妨害性などを大幅に向上させた改良型のC型が導入されている。

(写真左)射撃姿勢の短SAM発射機
1射撃ユニットは発射機2基と射撃統制装置1基で構成される。

(写真下)射撃統制装置FCS
フェーズド・アレイ・レーダーを装備


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(写真左)予備ミサイルを格納したコンテナ

製作 東芝
誘導弾諸元
全長 約2.700mm
直径 約160mm
最大スパン 約600mm
重量 約100kg

性能
同時2目標対処能力、連射可能

構成
・射撃統制装置1基
・発射機2基

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海鷲の末裔

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