
陸上自衛隊の兵器・装備は全般にあまり大きな改良を受けていないのが特徴だ。
74式戦車もその例に漏れない。ただ、新型砲弾を採用して火力を強化したり砲身にサーマル・ジャケットを装着するなどの小規模な改良は行われてきた。
74式の改良で最も大規模だったのは平成5年度から6年度にかけて行われたものである。この改良ではサイドスカートの装着、レーザ検知装置の搭載、
駆動輪にキャタピラ脱落防止装置、パッシプ式暗視装置の装備等である。この改良を受けた車両は74式戦車(G)と分類され74式戦車改とも呼ばれる。
しかし、1両あたりの改造費用が1億円に達するなど予算上の制約から工事が実施されたのは試作型1両、正式改修型4両に留まっており
全て戦車教導隊に配備されている。

(写真上左/上右)74式戦車(G)の砲塔部
パッシブ式暗視装置の独等の形状が分かる。74式原型が装備している暗視装置はアクティブ式赤外線タイプで敵がパッシブ式暗視装置を持っていると容易に自らの
存在を暴露する恐れがある。パッシブ式は自然界の微光を増幅させるもので被発見率は大幅に低くなったがデメリットとして自然現象に左右される欠点がある。
(写真右)後方から見た74式戦車(G)
駆動輪に装着されたキャタピラ脱落防止装置に注目されたい。
74式と同じく上部支持輪を持たない旧ソ連製のT54やT62はキャタピラの脱落事故が多かったらしい。74式戦車(G)でも脱落防止装置が装着されたのは同じ
理由だったからであろうか・・・。これだけならそれほど予算はかからなかったと思うので他の車両にも装着して欲しかった。
海鷲の末裔