錦秋紅葉ざんまい林道探索 広沢林道 編(2016.10.30)   もう一つの林道探索一覧へもどる  







各地から紅葉の便りが聞かれるようになると家にこもってはいられず、
出かけてみた秋の紅葉ざんまいな林道探索。
栃木県から福島県へと入ってその後再び栃木県へと越県する黄金ルートを計画しましたが、
せっかく紅葉を楽しむのならば山の紅葉だけではもの足りません。
そこで目指したのが人里遠く離れた深山の地でありながら風光明媚な水辺をゆく林道。
すなわち奥只見湖伝いに延びる広沢林道です。
水辺の紅葉の格別な素晴らしさを実感できたのでここに報告したいと思います!

[ 小画像はその地点からの眺めです。クリックして拡大画像で紅葉の景観をお楽しみください ]

島県と新潟県の境界に位置する「奥只見湖」であり、その右岸伝いに湖岸ダートが展開するのが広沢林道です。初探索以来、紅葉の時季に訪れてみたいとの想いを抱き続けていた林道であることに加えて、探索当日の午前中は栃木県から福島県へと越県する川俣檜枝岐林道にて山岳地帯の紅葉を存分に味わったため、午後は趣向を変えて湖岸水辺の紅葉を堪能し尽くすつもり! 福島県の林道で「紅葉ざんまい」と銘打つからには、どうしたって見逃せない存在の林道なんですね。そんな期待感を煽るかのごとく、R352号線からの林道入口はすでに怒濤の紅葉状態でした。
→R352号線からの広沢林道入口!

紅葉の只見川

紅葉の只見川
沢林道へと乗り込むとすぐに只見川を対岸へと渡る橋が現れます。林道はここから只見川の右岸に取り付いて、そのままダートをたどって進むとやがた奥只見湖の水辺区間となりますが、その前に只見川の渓流と岸辺の紅葉風景が出迎えてくれました。只見川を眺められる広沢林道で唯一の地点なので、立ち止まって眺めておくことは忘れません。ちなみに参考までに付け加えておくと、只見川を境界として橋の手前は新潟県魚市で、対岸が福島県檜枝岐村となっています。
見川を入線直後の橋で対岸へと渡って右岸伝いに進みます。やがてその先で奥只見湖の湖岸に取り付くのですが、まずは岸辺の樹林の中を行くコース。湖面はまだ見えませんが、メープルに燃え盛る紅葉が道すがらに出迎えてくれました。

紅葉の奥只見湖

ブナ
「奥只見湖だ!」樹林の中を1キロほど進むと湖岸区間が開始します。すぐ左手に湖面が見えてくるんですね。湖岸の景観は紅葉の時季でなくても十分に素晴らしいですが、秋の季節には右手の斜面から覆い被さるような紅葉、そしてひたひたとした水際すれすれの紅葉が、夏場や春先とは大きく異なった格別な美しさで演出! 湖面が現れた瞬間、その素晴らしさに「うおおー!」と声を上げてしまいます。

黄葉のブナ林
面沿いに広がる広葉樹林の中を進んでいきます。この区間、その全てが絶好の撮影ポイントなので、ちょっと進んでは立ち止まって撮影の繰り返しで全然距離が稼げません。しかし、無我夢中でデジカメを構えさせるだけの魅力が紅葉にはあるということで、またその瞬間こそが至福の時であったりもします。

紅葉の奥只見湖
見川に建設された奥只見ダムによってできた奥只見湖。只見川をせき止めてできた湖なので、湖面はまるで樹木の先端部のように細長く幾重にも枝分かれしています。地図で眺めれば一目瞭然ですが、只見川の本流筋とその支流の谷が水没して「湖」となったためなんですね。したがって湖面の幅は所によってはとても狭くなっており、対岸の紅葉が手に取るように間近に見えています。
してなによりも素晴らしいのは、湖岸の森がよくあるスギやヒノキの植林地帯ではなかったこと。さすが人里遠く離れた奥只見の山中だけあって、ブナを主体とする広大な広葉樹の森が展開しています。スギやヒノキに混ざったまだらな紅葉とは明らかに素晴らしさが違いました。視界に入る樹木のほとんどが紅葉していましたよ。
岸ダートの途中で見かけたブナの古木。林道沿いには伐採を免れたひときわ目を惹く古木の巨樹も残されていました。風格あるその姿に思わず立ち止まって見上げてしまいますが、それにしても目を射る黄金色のなんとも美しいことよ!

夏の奥只見湖
めて広沢林道を訪れたのは夏の時季であったため、その時の湖岸は深い緑一色でしたが、季節が秋へと変わると雰囲気もこれほどまでに変化するなんて! 夏の濃厚な緑はともすれば重苦しさも感じさせますが、極彩色の秋色に覆い尽くされた湖岸の景観に重苦しさは全く感じられません。同じ場所でも雰囲気の違いは天と地ほどもありました。そして「秋の季節の方がいい!」と改めて思った次第です。

紅葉の奥只見湖

紅葉の原ノ沢

オオモミジ
光明媚な湖岸の紅葉風景が続きます。「この美しさはいったいなぜ?」と思ってしまいますが、その理由はやはり紅葉する樹木の種類の豊富さにあるみたいだな。それすなわち赤や黄色や緑のコントラストが織りなす色彩の多彩さであり、「日本の紅葉は世界一美しい」とまで言われるゆえんです。ちなみに日本の落葉広葉樹は26種類、カナダで13種類、欧州では13種類。外国の紅葉はスケールこそ大きいですが、樹木の種類が少ないため黄色なを主体とした単一色でありがちなんですね。

紅葉の奥只見湖

湖畔の紅葉

湖畔のカエデ

紅葉の奥只見湖
かに言われてみればその通り。山の斜面に色づく紅葉も、よく眺めてみれば多彩な色彩が微妙に交じりあっているのが分かります。それが林道をかくも美しく演出しているんですね。そして同時にこの美しさは世界的にも貴重でもあるみたい。そもそも紅葉する落葉広葉樹の植生域は東アジアの沿岸部、ヨーロッパの一部、北米大陸の東部に限られています。つまり、紅葉が見られるのは世界でもごく一部の地域に限られているわけで、海外で紅葉があまり話題とならないのはそのためですよ。そういう意味でも林道で存分に紅葉ざんまいできる日本は恵まれているんだぜぇ!

紅葉の奥只見湖
んなこんなで貴重な美しさの紅葉を満喫しながら進んでいきますが、やがてダートは湖岸の半島を右に回り込んで「大津岐川」上流方向へと方向転換します。その後は大津岐川の源流部を遡って山越えをしていく山岳区間となりますが、その前に広沢林道でも最高のビューポイントに差しかかります。視界が開けて奥只見湖の湖面が遠く見渡せるんですね。というわけで魅惑の湖岸区間はまだしばらく続くので、今は存分に水辺の紅葉を味わい尽くすのみですよ!

紅葉の奥只見湖

平左衛門山

湖岸の紅葉
ほど地図で確認した枝別れする湖面の一つ、大津岐川へと至る湖岸に沿って進みます。林道を進むにつれて先細りしていく奥只見湖の湖面ですが、ここでは全山紅葉に覆われた「平左衛門山(1363.2m)」の姿が、そして対岸の岸辺には湖面にひときわ鮮やかに映える紅葉がとても素晴らしかったです!

カエデ
面がみるみるうちに狭まって、やがてその先は大津岐川という地点間でやって来ました。湖面に映える紅葉の美しさに圧倒され続けでしたが、広沢林道の湖岸区間はここで終了。そして大津岐川の渓谷沿いにその源流部へと遡り山越えをする山岳区間が開始します。水辺の紅葉を味わい尽くした後は、人里遠く離れた深山ならではの紅葉がどのように魅せてくれるのか実に楽しみです!

紅葉の大津岐川

紅葉の大津岐川
只見湖最奥部を過ぎると大津岐川の右岸沿いに進んでいきますが、それは地図上での話。残念ながら実際には道すがらに大津岐川の紅葉風景は望めません。ただし、やがて現れる「大津岐発電所」は大津岐川左岸に位置しています。ならば対岸にある発電所へと向かえば大津岐川の渓谷が一望できるはず。そしてもくろみ通り、発電所手前の橋からは大津岐川の紅葉を諦めることなく眺めることができました。
→現在地を確認する!
→さらに広沢林道を進む!
→探索中止!
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