橋ノ沢林道 / Hashinosawa 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.12.29 / No.C-225 
 [ 所在地 ]鴨川市・君津市 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]郷台林道 [ 分岐林道 ]-
 清澄山地の深い常緑樹林の森に続く尾根筋ダートが心地良い郷台林道系のピストン支線林道

総の禁断秘境林道である郷台林道に存在すると言う支線「橋ノ沢林道」。林道の位置する東京大学千葉演習林に関わるの資料の中でのみ存在を見いだすことができる林道で、地理院地図を眺めてみると、確かにそれとおぼしき道筋の記載があり、以前からとても気になっていたんですね。しかし事前情報というものが全くありません。廃道化して自然回帰している可能性もあり、実際に道として現在も存在しているのかも不明で、探索するにあたっては一発勝負で現地を訪れてみるより他なかったのが正直なところ。そういうわけで、郷台林道探索中にようやく見つけた橋ノ沢林道の入口です。
→地図を眺める!
「ここが?!」郷台林道からダート状態で分岐していく橋ノ沢林道の様子ですが、枯れ薮に囲まれた入口から眺めた第一印象は林道らしからぬ、作業道チックな雰囲気で多少の荒れを予感させるものでした。林道標の設置がみられなかったことも「過去の遺物化した道(廃道)ではないだろうな・・・」との不安感を煽ります。
→付近を調べる!
れの予想は外れました。入口付近は枯れ薮にまみれていても、道筋そのものは全くのまとも状態。いや、それ以上に極上とも言えるほどのフラットさでした。尾根筋に延びる林道ならではの明るさに満ちた雰囲気は素晴らしく、「このような林道が隠されていたなんて!」と嬉しくなって思わず拳を握りしめてのガッツポーズです!
すがらに広がる森もどこか原始林じみた趣でいい感じです。鹿野山、高宕山、清澄山などが連なる房総丘陵の一端に位置して「清澄山地」と呼ばれるこの辺りは、国有林と東京大学千葉演習林が大部分を占める深い森が広がり、特に森林の美しさが保たれているんですね。それだけに人里から隔絶されて近寄り難いものがありますが、「県立養老渓谷奥清澄自然公園」に指定されていたりもしますよ。
高およそ330mほどの尾根筋に沿って延びている橋ノ沢林道。清澄山地の森は驚くほどの深さを見せていますが、林道には鬱蒼たる森の暗さが全く感じられません。明るい陽射しを受けたダートには日だまりができ、ぽかぽかと暖かくて気持ちよかったなぁ。ここは冬暖かく、夏は涼しい海洋性の気候なんですね。
→地面を眺める!
根筋伝いには馬の背区間もある橋ノ沢林道のダート。シイやタブノキ、アラカシといった常緑広葉樹に囲まれた林道は、冬だというのに青々とした森の緑に包まれていました。自然色は驚くほど豊かで、伐採されずに残された巨木を見かけたりもします。
根筋の森のダートを進んでいくと、イノシシ捕獲用のワナ檻がありました。ちなみに千葉県内に生息する哺乳類のほとんどがこの地域で確認されているということで、大型種としてはホンシュウジカ、イノシシ、ニホンザル、ホンドタヌキ、アナグマがいるそうです。なかでもシカとイノシシは近年著しく増加しており、食害も深刻なんですね。
上とも言えるフラットな尾根筋ダートをスタスタと歩いて進みます。オフバイクであればあっという間の距離ですが、橋ノ沢林道は東◯大学千葉演習林という特殊な場所にある林道なので、アプローチは郷台林道経由で徒歩による他ないのが辛いところですが、幸いなことに橋ノ沢林道では軽いアップダウン程度の坂しか現れません。
→景色を眺める!
して右手の路肩地点に極小な林道標を発見! もしや設置されていないかも・・・と危惧された林道の証でしたが、これにより現地で橋ノ沢林道の名を確認することができました。なお、同地点の右手には「相ノ沢歩道」の入口があって、歩道標が設置されています。
→林道標を眺める!
→歩道標を眺める!
いて進む徒歩探索に優しいなだらかなアップダウンで続く尾根筋ダート。林道からは清澄山地の山々の眺めはバッチリですが、連なる山に隠されてさすがに海までは見えないだろうと思っていたのですが、嬉しいことに当初の予想は外れました。10キロほど離れた鴨川の海を望めるビューポイントがやがて現れたんですね。
→景色を眺める!
道からの太平洋の眺めをまぶたに焼き付けてさらにダートを進みます。しかし、極上とも言えるこのような橋ノ沢林道をオフバイクで堪能できないとは残念ですね。「生まれてくる年代が少し遅過ぎたかな・・・」などと思いつつ、ふと見上げた上空には一羽のトンビが舞っており、いつまでもそこから離れませんでした。
→上空を眺める!
してたどり着いたのがこの地点です。道はここで直進と右折に分岐していて、橋ノ沢林道は直進方向なのですが、ダートは僅か数メートル先で唐突に途切れて行き止り! そうなると気になるのが右折側ですが、そちらは作業道となっていた模様。しかし、実質は作業道を分岐しているというよりも、ここで作業道接続しているといった方が適切でしょう。
→右折ダート(作業道)の様子を眺める!
前から眺めると直進方向にまだ先があると思ってしまいますが、意外にもそこでぷつりとダートが途切れて崖になっていましたよ。日暮れ時や夕闇のなか、なにも知らずに突っ込んでいったならば崖落ちは必須。そのようなトリッキーかつ危険な地点が林道の末端、すなわち終点だったんですね。というわけで橋ノ沢林道の探索はここで終了ですが、これで千葉県の未知なる禁断系の林道がまた一つ減った充実感のなんとも大きいことよ!
→探索終了!
→引き返して郷台林道に向かう!
→その先の様子を眺める!
→振り返る!
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